オリエンタルランドの今後の株価予想は? 最新予想を解説!

オリエンタルランド株式会社(証券コード:4661)の株価が2024年から急落しています。

東京ディズニーリゾートを運営するこの企業は、多くの投資家にとって魅力的な銘柄ですが、ここ最近の株価の動向に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

アクティビストファンドの動きや、大株主の動きなどを理解することで、投資判断に役立つ情報を得ることができます。

オリエンタルランドの株式に関する疑問や不安をクリアして、次なる投資判断の一助となれば幸いです。

アクティビストファンドとは
一定以上の保有株式を裏付けに企業経営者に対して増配や自社株買いなどの株主還元の要求や、株主総会における議決権行使などを積極的に行う投資ファンドで、物言う株主とも呼ばれる。

引用元:株探(日足チャート)
目次

オリエンタルランドの今後の株価予想は

まずは、投資家の皆さんが一番気なる今後の株価予想に関し、その一部をここで紹介します。

オリエンタルランドの今後の株価予想について、いくつかの重要な要素を考慮する必要があり、まず、アナリストのコンセンサスによると、オリエンタルランドの株は「買い」と評価されています。

引用元:会社四季報

具体的には、強気買いが6人、買いが1人、中立が7人、強気売りが1人という内訳です。アナリストの平均目標株価は4,878円であり、現在の株価から約36.29%の上昇が見込まれています。

詳細についは、最後の「まとめと今後の展望」でご紹介させて頂きます。

引用元:会社四季報

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オリエンタルランド株式会社の事業概要と成長戦略

オリエンタルランド株式会社は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営する企業であり、テーマパーク事業、ホテル事業、そして新規事業としてのクルーズ事業を展開しています。

1960年に設立され、日本国内外でのテーマパーク事業を中心に、ホテル事業やその他の関連事業も展開しています。

事業概要

  1. テーマパーク事業
    東京ディズニーランド(1983年開園)と東京ディズニーシー(2001年開園)の運営を行っています。これらのテーマパークは、年間合計入園者数が2500万人を超え、特に2019年には過去最高の3256万人を記録しました。

    このセグメントは、連結売上高の約80%を占めています。
  2. ホテル事業
    ディズニーホテルを含む宿泊施設を運営しており、東京ディズニーランドホテルや東京ディズニーシー・ホテルミラコスタなど、約3000室を有しています。

    これにより、テーマパーク訪問者に特別な体験を提供しています。
  3. その他の事業
    イクスピアリという商業施設や、東京ディズニーリゾート全体を周遊するモノレール(ディズニーリゾートライン)なども運営しています。

成長戦略

  1. ゲスト体験価値の向上
    入園者数の上限を設定し、快適なパーク環境を提供することで、ゲストの体験価値を向上させることを目指しています。

    2024年度には入園者数を約2,600万人に設定し、連結営業利益1,000億円以上を達成することを見込んでいます。
  2. ホテル事業の強化
    ディズニーホテルの拡充を進め、2024年度までに合計6つのホテルを運営する計画です。

    これにより、パークとの連携やディズニーコンテンツの活用を強化し、宿泊者向けの特別な体験を提供することを目指しています。
  3. 新規事業への挑戦
    2028年から開始予定のクルーズ事業は、日本国内でのクルーズ市場の拡大に伴い、ファミリー層や訪日外国人観光客をターゲットにした高付加価値のエンターテインメント体験を提供することが期待されています。

    オリエンタルランドはこれらの戦略を通じて、持続的な成長と収益性の向上を図っています。特に、新規投資やESGへの取り組みは、企業としての社会的責任を果たしつつ、競争力を維持するために重要な要素となっています。す。

オリエンタルランドの株価はなぜ下落しているのか?

引用元:株探(日足チャート)

オリエンタルランドの株価下落要因は、複数の要素が絡み合っています。

まず、大株主による株式売却の圧力が挙げられます。最大株主である京成電鉄が、イギリスの投資ファンドからの圧力を受けて株式を売却する可能性があり、これが市場に大量の株が出回ることを懸念する声があります。

この需給バランスの悪化が株価に下落圧力をかけています。

次に、割高感への警戒です。オリエンタルランドのPER(株価収益率)は約50倍と高水準であり、投資家はこの割高感を警戒しています。

過去の高いPER水準から見て、今後の成長期待が過剰であるとの見方が広がっており、これが株価下落の一因となっています。

さらに、業績の一時的な低迷も影響しています。

2024年7月31日に発表された第1四半期決算では、営業利益が前年同期比で減少し、市場予想を下回ったことが影響しています。このような業績低迷は、短期的な売り圧力を引き起こし、投資家心理に悪影響を及ぼしました。

また、市場全体の動向も影響しています。日本全体の経済状況や市場環境が影響を及ぼし、特に他の企業と比較してオリエンタルランドの株価が冴えない動きを見せていることから、市場全体でリスク回避的な動きが強まっている可能性があります。

これらの要因が相互に関連しており、大株主による売却圧力や割高感への警戒は、市場全体や業績低迷と相まってオリエンタルランドの株価にネガティブな影響を与えています。

今後もこれらの要因がどのように展開するか注視する必要があります。

アクティビストからの圧力とは?

アクティビストファンドは、企業に対して経営改善や株主還元を求めることで、株主価値の最大化を目指す投資家集団です。

今回は、パリサキャピタルはオリエンタルランドの筆頭株主である京成電鉄に対し、オリエンタルランド株の保有比率を15%未満に検討する提案をしました。

これは、オリエンタルランドの株を市場に売却しようと求めているということです。

パリサキャピタルとは?

パリサキャピタルは、企業価値を向上させるために積極的に介入するアクティビストファンドであり、特に経営効率の改善や資本再分配を要求することで知られています。

京成電鉄に対して株式売却を提案しているのは、京成電鉄がオリエンタルランド株を考えながら立っている、実際の市場価値が1兆円規模であるという「価値のギャップ」が原因です。

京成電鉄は、東京を中心に鉄道事業を展開する大手鉄道会社であり、オリエンタルランドの筆頭株主でもあります。

パリサキャピタルは、この「価値のギャップ」が京成電鉄の株価に悪影響を与えていると指摘し、オリエンタルランド株の売却その中に歪みを解消することを求めています。

オリエンタルランドの株主構成とその影響

オリエンタルランドの株主構成は非常に独特で、筆頭株主である京成電鉄に加え、アクティビストファンドのパリサキャピタルが大株主に名を連ねています。

パリサキャピタルが株式の売却を提案するところで、京成電鉄はこれに反対しているという対立が続いています。

三井不動産の動きと株式売却の理由

なお、オリエンタルランドの4位の株主である三井不動産も株式の一部を売却しました。

この背景には、世界的に有名なアクティビストファンド「エリオット・マネジメント」が関与しており、三井不動産に対して1兆円の株主還元を要求していました。

このため、三井不動産もオリエンタルランド株の一部を売却し、株主還元の資金に充てる動きを見せています。

エリオット・マネジメントとは?

エリオット・経営は、企業に対して経営改善や株主還元を求めるアクティビストファンドであり、企業に大きな影響を考慮していることで知られ、オリエンタルランド株の売却が行われました。

オリエンタルランドの今後は

オリエンタルランドの業績は好調で、過去最高の売上と利益を達成しています。

しかし、やはり第1予想では、売上高が5.6%増であった一方、純利益は10.9%減少しています。原因としては、人件費やメンテナンス費用の増加、さらに新エリア「ファンタジースプリングス」の開業に伴うコストの増加が挙げられます。

ファンタジースプリングスとは?

ファンタジースプリングスは、東京ディズニーシーに更新されたエリアで、ディズニー映画のファンタジーの世界をテーマにしています。

このエリアには新しいアトラクションやレストラン、ショッピング施設も含まれており、多くのディズニーファンを魅了することが期待されていますが、そのおよび建設運営には大きな費用がかかります。

また、東京ディズニーランドとディズニーシーの入場料が大幅に値上がりしており、ピーク時には1万9000円に達しています。

まとめと今後の展望

オリエンタルランドの今後の株価予想に関して、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。

まず、冒頭でご紹介しました「アナリストのコンセンサス」によると、オリエンタルランドの株は「買い」と評価されています。

具体的には、強気買いが6人、買いが1人、中立が7人、強気売りが1人という内訳です。アナリストの平均目標株価は4,878円であり、現在の株価から約36.29%の上昇が見込まれています。

業績予想に関しては、2025年3月期の売上高は701,083百万円、当期利益は130,361百万円と予測されています。

これにより、1株当たり利益(EPS)は79.15円になる見込みで、これらの数字はテーマパーク入園者数やゲスト一人当たり売上の増加を反映しており、ファンタジースプリングスの開業による影響も考慮されています。

最近の株価動向としては、オリエンタルランドの株価は過去数か月間で変動しており、最近では3,786円から4,122円の範囲で取引されています。

これに対し、理論株価はPBR基準で4,151円、PER基準で4,182円とされており、現在の株価はやや割安と評価されています。

市場全体の動向も影響を与える要因です。最近の日経平均は反落しており、特に高PER銘柄には売り圧力がかかる傾向があります。このような市場環境では、オリエンタルランドも影響を受ける可能性があります18

総じて、オリエンタルランドの株価は今後上昇する可能性が高いと見込まれていますが、市場全体の動向や業績予想に依存するため注意が必要です。

アナリストの楽観的な見通しとともに、市場環境を注視することが重要です。

投資家としては、リスクとリターンを慎重に見極めながら、投資判断を行うことが重要です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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